カラヴァッジョ展

カラヴァッジョ展 カラヴァッジョ展

 

カラヴァッジョ展が名古屋で開催されます。日本初公開の3点を含む約10点が展示されます。

才能か。罪か。天才画家の光と闇。
極めて生々しい描写、劇的な光と影の効果、高い精神性など、驚異的な画力と斬新な発想によって、400年前の美術界に新風を吹き込んだイタリアの天才画家カラヴァッジョ。日本ではほとんど見られない貴重なカラヴァッジョの絵画の魅力を、ぜひその目で確かめてみてはいかが。(画像:ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ《ゴリアテの首を持つダヴィデ》1609-10年頃 ローマ、ボルゲーゼ美術館蔵)

イタリアを代表する画家カラヴァッジョ

16世紀イタリアを代表する画家の一人、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ。

《マグダラのマリア》や《バッカス》など、大胆かつ劇的な絵画で知られる画家、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571〜1610)。日本では、2016年に過去最大となる展覧会が国立西洋美術館で開催され、当時は約39万人を動員した。

そして19年8月、新たに日本初公開作品を含めた約10点の来日が決定。本展は北海道立近代美術館を皮切りに、名古屋市美術館、あべのハルカス美術館を巡回する。

カラヴァッジョ代表作3点

38歳で生涯を終えたカラヴァッジョの現存作品はわずか60点ほどと言われており、その多くが祭壇画など移動不可能なもの。そんななか本展では、16年のカラヴァッジョ展で見ることのできなかった代表作3点《病めるバッカス》(1594)、《ゴリアテの首を持つダヴィデ》(1610)、《ホロフェルネスの首を斬るユディト》(1599)が来日する。

斬首の情景をリアルに描いた《ホロフェルネスの首を斬るユディト》(1599)。劇的な明暗表現などの手法は、ルーベンスやラ・トゥール、レンブラントなど17世紀の画家たちにとくに大きな影響を与えることとなった。

そのほかにも本展では《マグダラのマリア》など、東京でも話題を呼んだ作品の数々や、カラヴァッジョに影響を受けた「カラヴァジェスキ」たちの作品も展示。栄光と狂気のあいだで傑作を生み出したカラヴァッジョその人と、自身が切り開いた絵画の新時代を追う。

なお、《病めるバッカス》《ゴリアテの首を持つダヴィデ》《ホロフェルネスの首を斬るユディト》は、それぞれ札幌、名古屋、大阪会場のみの出展となっている。

カラヴァッジョについて

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョは、バロック期のイタリア人画家として知られています。
ルネサンス期の後に登場し、カラヴァッジョ(Caravaggio)という通称で広く知られ、1593年から1610年にかけて、ローマ、ナポリ、マルタ、シチリアで活動しました。

あたかも映像のように人間の姿を写実的に描く手法と、光と陰の明暗を明確に分ける表現は、バロック絵画の形成に大きな影響を与えたと言われています。

激しい性格のゆえに争いを起こし,各地を放浪。コントラストの強い明暗法と力強い写実描写は〈カラバッジェスキ〉と呼ばれる様式となり、イタリア絵画のみならず、アルプス以北の諸国にも広まり、バロック様式の国際的伝播の端緒となりました。

代表作に《キリストの埋葬》(1602年―1604年,バチカン美術館蔵)や《聖母の死》(1606年,ルーブル美術館蔵)などの祭壇画の他に,イタリア初の独立した静物画《果物籠》(1596年,ミラノ,アンブロジアーナ絵画館蔵),《聖マタイの召命》(1598年―1601年ころ),《バッコス》(1595年ころ,ウフィツィ美術館蔵)などがあります。

開催場所 名古屋市美術館
料金 当日券:一般1,600円、高大生1,000円、中学生以下無料
開催日

2019年10月26日(土)~12月15日(日)

休館日は月曜日(11月4日は開館)、11月5日。開館時間は9:30~17:00、ただし金曜日は20:00まで開館(いずれも入場は閉館の30分前まで)。

開催時間 09:30~17:00
電話番号 052-212-0001
名古屋市美術館

住所 名古屋市中区栄2-17-25
交通アクセス [公共交通]地下鉄東山線・鶴舞線「伏見」駅下車、5番出口から南へ徒歩8分
駐車場 なし。
ホームページ 公式ホームページほか、関連サイトはこちら

出典:美術手帳