ココに行かずに大須に行ったとは言えない!定番スポット「大須観音」

名古屋の観光地として定番中の定番とされるのが、名古屋城、テレビ塔、大須です。大須は日本一元気な商店街として知られますが、大須観音は日本三大観音の一つで、大変由緒のあるお寺です。
正式には北野山真福寺宝生院といいます。後醍醐天皇の時代の1324年に、現在の岐阜県羽島市にあった大須郷に北野天満宮が創建されましたが、その別当寺として1333年に創建されたのが真福寺です。開祖の能信上人は人徳・学識ともに深く、後醍醐天皇をはじめ皇室の信頼も厚いものでした。時代が下った1612年、名古屋の町を造った徳川家康によって現在の地に移されました。明治時代、第二次世界大戦と2度の火災に見舞われましたが、1970年に本堂が再建されました。大須の街はこのお寺の門前町から発展したものです。
真福寺文庫で有名で、国宝の「古事記」最古写本等をはじめ国の重要文化財である涅槃図や平将門伝記、弘法大師伝記等々大変貴重な資料の数々1万5千冊が収められています。また、なごや七福神の布袋尊も安置されていて、尾張三十三観音の第1番であり、東海三十六不動尊霊場の第10番でもあります。
境内には、舞踊などの扇を供養して芸能上達を祈る扇塚、古くなった人形に感謝し供養する人形塚、抜けた歯を供養する歯歯塚等があり、それぞれ季節になると供養祭が開催されています。鐘楼は女人のみの寄進による「華精の鐘」で、毎朝六時に母の愛の音色を響かせています。