戦国時代の様子を今に伝える遺跡「岩崎城」

“岩崎城は、愛知県日進市岩崎にある、戦国時代の日本の城・平山城です。室町時代末期、15世紀末〜16世紀前半にかけての期間に建てられた岩崎城は、慶長5年(1600年)に廃城となっており、現在の姿は模擬天守閣が岩崎城址公園の敷地内にそびえる形になっています。愛知・名古屋観光には外せないスポットで、多くの名古屋観光客や地元の人々で賑わいます。
岩崎城の歴史としては、戦国期にまでさかのぼります。織田信長の父である織田信秀の属将・荒川頼宗が守っていましたが、享禄2年(1529年)に徳川家康の祖父である松平清康に奪われ、その後、天文5年(1536年)頃に丹羽氏清が本郷城からこちらに移ったとされています。その後、天正12年(1584年)の小牧・長久手の戦いの際に、後方撹乱を狙った豊臣方の池田恒興隊を阻止して、丹羽氏重をはじめとする兵士300余名が討ち死にしたと伝えられています。
本丸には天守風の展望台と郷土資料館があり、また櫓台や建物礎石もあります。二の丸から本丸へは空堀を橋で渡ることで訪れることができます。また敷地内にある歴史記念館には、日進市の歴史を伝える品々が展示されており、名古屋に訪れたなら足をのばしてみてぜひ訪れてみたいスポットです。”